カウンセリング・マインド (選手育成のための参考文献)

伊川 義安 著 / 気になる子どもへの対応


 われわれ教員は、カウンセリング・マインドが必要であるといわれているが、このカウンセリング・マインドというのは、主に「子どもの心を受け入れ、共に感じる」ことである。子どもの気持ちを理解し、子どもと共に考え、子ども自身で答えを見つけさせ、それをサポートしていくことである。このような態度は、教育相談における一対一の関係だけでなく、日常の学習においても重要である。
 次に教育相談の面から、カウンセリング・マインドを持った「望ましい教員」と、「問題があると思われる教員」を比べてみよう。

【望ましい教員 / 問題のある教員】
●子どもから慕われる。 / 聖人君子のように振る舞う。
●子どもと同じ気持ちになって考える。/ 子どもの前で格好をつける。
●創造的な教育を目指している。/ 教科や成績にこだわる。
●子どもの長所を伸ばす。/ 落ちこぼれをつくる。
●子どもに任せようとする。/ 詰め込む。宿題が多い。
●子ども一人ひとりを大切にする。/ 問題を持つ子どもを拒否する。
●許容的雰囲気がある。/ 几帳面で完全癖がある。
●明るくてユーモアがある。/ 暗くて、硬い話ばかりする。
●温かくて、親身になる。/ 冷たくて、突き放す。

 また、普段の授業(学習)の中で、カウンセリング・マインドを持って臨む教員と、自己中心に進めていく教員の違いをまとめてみよう。

【子ども中心の学習 / 自己中心の学習】
●考える時間を与える。/ 発表を求め過ぎる。
●意見を十分に聴く。/ 一方的に説明する。
●皆にわかるように説明させる。/ 早合点して聞く。
●クラス全体に広める。/ 自分との問答が多い。
●みんなに発表の機会を与える。/ 発言が一部の子に集中する。
●意見や作品を認める。/ 評価したり序列をつける。
●ほめたり、励ましたり、ねぎらったりする。/ 叱ったり、小言を言ったりする。

 私たちは、日常の教育実践を反省して、少しでも「望ましい教員」「子ども中心の学習」に近づくように努力したいと思う。このことが、教育相談を進めるうえでの基本である。

選手育成の参考になれば幸いです。CALDIO FC