教員の相談的態度 (選手育成のための参考文献)

伊川 義安 著 / 気になる子どもへの対応


 学校は大勢の子供を対象にして教育する所であるので、全体としての統率が必要である。また、子供達に社会的規範を守らせていかなければならないので、毅然とした態度でしつけていかなければならない。私たちは、教員のこのような取り組みを「訓育」といっている。
 ところで、訓育を行う場合、教員が権威を振りかざして、「おれはこんなに統制ができる。おれの言うことを聞け!」などと生徒の前で居丈高(いたけだか)に叱ったり注意を与えると、生徒から信頼を失うことがある。子どもを叱ったり注意を与える場合は、その教員が普段から信頼されていることが大切である。「あのセンコー(先公)はいいセンコーだ。いつでも、おれらの相談にのってくれる」という親しみや信頼感を持たれている教員がいくら厳しい態度に出ても、生徒は案外従順であるが、逆に、「あのセンコーは…」と不満を持っている教員に叱られると、ますます距離ができて、教員の指示に従わなかったり、時には校内暴力に発展したりする。だから訓育も大事であるが、愛情豊かな相談的態度を持つということが必要である。教員は、この訓育的態度と相談的態度の両方を備えていなければならない。参考までに、信頼されない教員の例を挙げてみよう。

①授業を手抜きする。雑用のほか、生徒指導・教育相談などのため、子どもに自習させる。
②子どものことを考えないで、自分中心の授業を進める。
③怒鳴ってばかりいる。
④時と場所で言うことが変わる。
⑤えこひいきをする。
⑥いじめや校内事故などの処理を曖昧にする。

などで、このような教員は子どもたちから軽蔑されるのである。

選手育成の参考になれば幸いです。CALDIO FC