人をほめるにもコツがある(選手育成のための参考文献)

加藤 三彦 談
元・能代工業高校バスケットボール部監督

 人間は感情に左右される生き物です。ちょっとしたことで気分が盛り上がり、些細なことで落ち込みます。つまり、微妙な感情を上手に刺激してあげればやる気があがるということです。あなたなら次の方法のどちらを選びますか?
「三つほめて七つしかる」
「三つしかって七つほめる」
じつは、答えは別にあります。
「最初にほめる」
これです。ほめた割合、しかった割合は関係ありません。まず、最初にほめることです。人はみんな自分の存在を認めてもらいたいと思っています。どんな小さいことでもいいからほめてもらいたいのです。ただし、なんでもいいからほめるということではありません。ほめ方にもコツがあります。
「きみのいちばんいいところはこれなんだよ。だったらこれを活かしてこうやってみようよ」
相手のいちばんいいところをほめるのです。このように、いいと思ったことは声にだして伝えて下さい。日本人は「あうんの呼吸」という表現をよく使います。言葉にださなくてもわかりあえるという意味ですが、ほんとうにそうなのでしょうか。
 どんなに親しい間柄でも、なんらかの方法で表現しないと相手には伝わりません。せっかくいいところを見つけてもそこで終わり。相手の心を動かすには「伝える力」が必要なのです。
 まずは「最初にほめること」を初対面の人、あるいはその日初めて会った人に実行してみましょう。あなたが考える以上に相手の記憶に残るものです。

選手育成の参考になれば幸いです。CALDIO FC